こんにちは。
・野球のルールって難しい・・・
・ピッチャーの投球モーションっていろいろあるの?
・投球モーションによって何が変わるの?
野球の試合を見ていると、ピッチャーはいろいろな投球モーション(投げ方)をしています。
その投球モーションによって、何が変わってくるのでしょうか?
この記事では、
投球モーションの種類や違いと、メリット・デメリット
を解説します。
この記事を読むことで、
投球モーションの種類
投球モーションによって変わること
どういう時にその動きをするのか
が理解できるでしょう。
ではどうぞ。
もくじ
投球モーションは大きく分けて4種類
まず、投球モーションとは、
ピッチャーが投げ始めるときの動作
のことです。
同じような意味で、投球フォームが使われることがありますが、投球モーション後の動きが投球フォームです。
つまり、ピッチャーが打者に対して投げる投球は、
投球 = 投球モーション + 投球フォーム
となります。
しかし厳密には定義されていないので、人によって表現が違う場合もあります。
この投球モーションですが、大きく分けて4種類になります。
- ワインドアップモーション
- ノーワインドアップモーション
- セットポジション
- クイックモーション
この4つです。
次からは、それぞれのモーションについて説明していきます。
ワインドアップモーション
ワインドアップモーションとは、
腕を頭の上まで大きく振りかぶるモーション
です。
躍動感があり、ダイナミックな動きが特徴です。
昔はワインドアップモーションの投手は多かったのですが、最近は少なくなってきました。
このワインドアップモーションのメリット・デメリットを紹介します。
ワインドアップモーションのメリット
・身体を大きく使うため球速が上がる
・軸足に乗せた体重を使い球威が増す
・投手の力強さや威圧感が出る
ワインドアップモーションをすることで、一般的には球に勢いやパワーをつけやすく球速も球威も上がります。
見た目もカッコよく、打者に対して威圧感を与える効果もあります。
ワインドアップモーションのデメリット
・身体がブレてしまいコントロールが悪くなる
・体力を消耗する
・打者はタイミングを取りやすい
ワインドアップモーションは身体を大きく使うため、身体の軸がブレてしまいコントロールが安定しいないこともあります。
また、投球のたびに大きな動作をするため、少なからず体力も消耗します。
そうなると足腰が不安定になり、さらにコントロールが悪くなるという悪循環も。
そしてゆったりとした大きな投球モーションのため、打者にとってはタイミングを取りやすいというデメリットもあります。
ノーワインドアップモーション
ノーワインドアップモーションとは、
グラブを顔~腰の前に構え、そのまま振りかぶらずに投げるモーション
です。
ワインドアップのように腕を頭の上までは上げません。
しかし、前に踏み出す足を軸足の後ろから移動させるため、体重を軸足にしっかり乗せることができます。
ワインドアップモーションに代わって、最近はこのノーワインドアップモーションが増えてきています。
それでは、ノーワインドアップモーションのメリット・デメリットを紹介します。
ノーワインドアップモーションのメリット
・ワインドアップモーションよりコントロールが安定する
・軸足に乗せた体重を使い球威が増す
・サイドスロー投手でも可能なモーション
腕を振りかぶらないため体の軸も安定し、ワインドアップモーションに比べてコントロールが良くなります。
軸足には体重を乗せることができるため、球威も増します。
腕の動きも大きくないため、サイドスローやアンダースロー、スリークォーターの投手でもスムーズに投球することができるモーションです。
ノーワインドアップモーションのデメリット
・ワインドアップモーションよりも威力が落ちる
・打者はタイミングを取りやすい
ノーワインドアップモーションは、ワインドアップモーションよりも一般的には威力が落ちます。
そして動きも若干大きいため、ワインドアップモーションと同じように打者はタイミングを取りやすくなります。
セットポジション
セットポジションとは、
前に踏み出す足を軸足の後ろに移動させず、フォームをコンパクトにして投げるモーション
になります。
そして、基本的にはランナーがいる場合はセットポジションで投球します。
ワインドアップモーションやノーワインドアップモーションでは動きが大きいことや牽制ができないという理由から、ランナーに盗塁されてしまいます。
(厳密には牽制することは可能ですが…)
盗塁を防ぐためにも、ランナーがいる場面ではセットポジションで投球します。
セットポジションのメリット
・投球時間が短い
・体重移動が少なく、コントロールが安定する
・牽制がしやすい
ランナーに盗塁されにくいというのがメリットです。
と言うよりも、ランナーが入ればセットポジションで投球するのが基本です。
ランナーがいてワインドアップ系で投げるのは、見たことがありません。
セットポジションは体重移動が少なく体の軸がブレにくいため、コントロールの良くなります。
セットポジションのデメリット
・球威が落ちる
デメリットは少ないのですが、この影響は大きいです。
ワインドアップ系のモーションは後ろから前に体重移動するため、球の威力が増します。
しかし、セットアップは前から後ろに若干体重移動が発生するため球威が落ちます。
一般的には、球速は1~2キロほど落ちると言われています。
クイックモーション
クイックモーションとは、
投球時間を最小限にするモーション
になります。
前足を上げるのと同時に軸足を曲げてすぐに体重を移動させ、投球します。
クイックモーションのメリット
・投球時間が短いため盗塁を防ぐ確率が上がる
とにかく盗塁を防ぐための投球が、クイックモーションです。
投球時間を短くすることが目的の投げ方になります。
クイックモーションのデメリット
・球威が落ちる
・慣れないと投げにくい
クイックモーションは、セットポジションよりもさらに球威は落ちます。
また、投げ方をしっかり練習しないと、コントロールも悪くなってしまいます。
最後に
今回は、4種類の投球モーションについて解説しました。
ワインドアップ系は体重が乗り、威力のある投球ができます。
しかしコントロールが安定しない場合は、セットポジションで投球するのがおすすめです。
その場合、クイックモーションも習得し、セットポジションに織り交ぜて投球することで打者のタイミングをズラすことができます。
今回解説した内容を参考に、自分に合った投球モーションを習得してください。
そうすることで、安定した投球を行うことができるようになるでしょう。
難しい野球用語について解説しています。
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